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【比較してみた】ケアマネと現場、どっちがいいの?

介護業界の最上位と言われているケアマネ。

介護現場は肉体労働、ケアマネは事務仕事で楽だと思っていましたが、想像していたのとは全然違った・・・

給与もケアマネのほうが高いと思っていたのに、ケースによっては介護現場よりも低い 泣

この記事では、ケアマネと現場を給与・働き方の自由度・業務内容で比較してみました。

目次

【給与面】現場のほうが高くなることがある

介護現場からケアマネになろうと思ったのは、給与が上がると思ったからです!

会社によって違いはあるが、ケアマネの給与体系は固定給+歩合制。

月給にも変動が出やすいのが特徴!

一方、現場の方は固定給が多く、月給に大きな変動なし

残業代ぐらいでしょうか。

ケアマネ給与体系の種類
  • 完全歩合制
  • 固定給+歩合制
  • 固定給

ケアマネの給与は担当人数で決まる

ケアマネは何名担当しているかで給与が決まる会社が多い。

しかし、担当できる件数に上限があるため、年収が大幅にアップするのは難しいのが実情。

ケアマネが担当できる件数
  • 居宅ケアマネ 44件
  • 施設ケアマネ 100件

主任ケアマネを取ると給料が上がる!

主任ケアマネ(以下、主マネ)を取ると、資格手当がつくので給料が上がる!

ケアマネ事業所は、法律で管理者として主マネを置くことが決められている

そのため、主マネを取ると管理者になることもできる。

ただし、普段のケアマネ業務の他に管理業務や研修の開催などをしなければならないため、さらに忙しくなるのが難点…

だけど良いこともあり、独立することができる!

担当人数の上限は変わらないため、大幅の年収アップは難しいが、自分で運営するため、会社勤めするよりはスケジュール調整の自由度が増える

なかには、1か月のうち最初の10日間で訪問を終わらせて、残りを副業に充てている方もいますよ 笑

主マネの習得方法
  • ケアマネ取得後、実務経験5年
  • 70時間の法定研修の受講
  • 試験はないよ

介護現場の給与

介護スタッフも、部長クラスや主任・リーダークラスになると、役職手当がついて給与が上がります。

(会社によって昇進方法は異なりますが、法廷研修ではないので楽です)

介護職員処遇改善加算(以下、処遇改善加算)が導入されてから、一部ではケアマネよりも現場スタッフの年収が高いことが起きている。

例えば、現場歴10年以上だと月に最大で3万7千円プラス!

ただし、法改正で令和6年6月から介護職員だけでなく、「管理者・生活相談員・看護師」支給できるようになり、会社によっては支給額減ることも…

施設系の介護スタッフは、夜勤手当などでケアマネに近い給与を得ることが多いよ。場合によっては10年未満でも年収が逆転しているケースも!

参照:令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要

年収はどっちがいいの?

結論を言うと、平均年収ではまだケアマネが高い!

平均年収(厚労省発表)
  • 介護福祉士:約397万(月収:約33万円)
  • ケアマネ:約435万(月収:約36万円)

でも、いろんな条件がつくと、現場が高くなることがあるよ!

引用元:令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果 厚生労働省老健局老人保健課

【働き方の自由度】ケアマネのほうが自由さはある

介護スタッフ時代は、周りのスタッフとの兼ね合いもあって希望休が取りづらいこともあったが・・・

ケアマネになってからはスケジュール調整は自由で快適!

ただ、その分責任も全部自分に返ってくる (-_-;)

ケアマネは自分でスケジュールを調整できる

ケアマネは、スケジュール管理を全て自分で行う。。

休みや訪問も全て自分で調整するので、予定を自由に立てることができる

調整次第では、年末年始も現場より長く取ることも可能!

ただし、緊急時などは休日を返上して対応することもあり、プライベートの予定もキャンセルすることがある。 

また、通院同行や退院カンファレンスなどでどうしても調整ができないケースも…

現場では、担当制ではないので休日でも周りがフォローしてくれるが、ケアマネは専属になる分フォローしてくれる人がいない 泣

利用者の都合で、スケジュールの再調整をすることも結構ある…

予定が入ってない場合は、自分の裁量で「明日休みます」もできる 笑

休日対応もよくある

土日を休みとしていても、休日対応は結構あります 泣

だいたいは、利用者の体調が急変したという理由。

同僚のケアマネが対応できるケースもありますが、実際のところ担当以外の利用者のことはよくわからないことが多い。

スケジュール調整は自由な分、急な対応や責任などは自分に返ってきます (^_^;)

「これはケアマネの仕事?」って思う電話も、よくある

介護現場は希望休が取りづらい

現場は、チームで動いているので、上司がバランスを取りながらシフトを作っている。

そのため、希望休は有休を含め、1~2日取れたら良いほうかな。(大型連休を取る時は、2~3ヵ月前から上司に相談)

職員の配置や非常勤の都合を優先して作るので、常勤になるとさらに希望が通りにくいのが実情…

上司の裁量で休みが決まるので、1日出勤したら次の日が休みでその後は連勤が続いたりするなど、バランスが悪くなることも…

その分、緊急時の対応や体調を崩してもフォローしてくれる仲間がいるのは安心。

ただし、年末年始は人手不足になるので、長い期間の休みが取りづらいのは辛い

夏休みや年末年始、長期休暇はどうなるの?

年末年始や夏季休暇は、ケアマネの方が取りやすい!

先にも述べたとおり、ケアマネは自分でスケジュール調整をしているので、年末年始や夏季休暇が取りやすい環境!

ただし、休んだ分の仕事は溜まるし、連休中でも緊急の電話が鳴ることも多い (-_-;)

対して現場は、シフトで動いているため長期休暇が取りにくい…

特に365日利用者が居るところは、年末年始も普段と変わらず仕事があります…

でも、時期をずらして長期休暇を取ったり、順番に交代で休んだりできるので、出かけるのが好きな方は、混雑期間を避けて休みが取れますよ 笑

【業務】業務範囲の広さは圧倒的にケアマネ

ケアマネは「介護の何でも屋」になっています。

生活の支援を名目にいろんなことを頼まれてなかなか断れない・・

ケアマネは本業以外の業務が多い

本来はケアプランの作成、サービス調整、申請代行、定期訪問などが主な業務。

けど、一人暮らしや身寄りのない利用者の場合はメイン業務以外のことも支援しなければいけない状況もある。

例えば、緊急訪問や救急搬送された時の付き添い、入院の手続き代行、オムツ交換、買い物、掃除など。

この件については、「介護は好き?「ほどほどです」」の記事で詳しく解説してるよ!

緊急時は休日の呼び出しもよくあるよ

また、家族、介護サービス事業所、病院、市役所、地域包括支援センターも何かあればすぐにケアマネに連絡してくるので、全部対応するのも大変 (-_-;)

更新研修時期は仕事と並行して研修の課題とレポートを行うので、正直言ってかなりキツい・・

「生活の支援」が拡大解釈されて、仕事量がどんどん増えてる。。

ケアマネ業務内訳

ケアマネの仕事は多岐に渡るが、中にはやらざる得ないことも・・・

主な業務
  • 定期訪問
  • 書類作成
  • 申請代行
微妙なな業務
  • 掃除
  • 買い物
  • 救急車の添乗
  • マイナンバー申請
やらざるを得ない業務
  • 警察署まで迎え
  • お金の管理  
  • 送迎(デイサービス、受診、ショートステイなど)

現場は職務範囲がだいたい決まっている

現場は、基本的にメインの介護業務(食事、入浴、排泄、口腔など)以外は、ほとんどなし。

現場によって、リハビリ補助や送迎・買い物・調理補助などの介助もあるよ

イベントや利用者の緊急対応などもあるが、頻度は少なく、他部署も一緒に対応するので、ケアマネと比べると負担は小さい。

また、現場はチームで仕事をするので、何かあれば周りに相談できる環境。

ケアマネと違って更新制度がないので、研修とか気にしなくても大丈夫!

のごりの体験談

給与が高いと思っていたケアマネの部署に異動希望をだし、ケアマネを始めることになりました。

が、異動が決まった後に給与の説明があり、今より下がると聞かされびっくり!

利用者の担当する人数で給与が決まる仕組みなので、異動当初は担当0名なので歩合が付きませんでした・・・

給与体系
  • 現場の給与体系:月給+ボーナス
  • ケアマネの給与体系:基本給+歩合制

正直、失敗したなぁと思いました 苦笑

いざ給与を貰うと、月収は上がっていました。

けど、ボーナスがないため年収ベースだと現場の時より下がりました・・・

あと、月収も毎月変動します。

理由は、担当利用者数で給料が変動するため。

なので、月によって約4~5万の差がでるんですよ。

休みはコントロールできることが増えたよね🎵

希望休は、スケジュール管理を自分で行うため、現場と違って取りやすい。

年末年始は現場にいた時より長く取れ、最大10日間は休めましたよ 嬉

夏休みも調整しようと思えば4~5日は取れますが、まだ取ったことはないですね

祝日は、現場と同じで基本は出勤ですが、調整したら休むこともできます 笑

現場だと、年末年始や夏休み、祝日は非常勤スタッフが休みを取ることが多く、常勤が休むのが難しいですね

業務範囲の広さがストレスに

詐欺被害の利用者対応、警察からの呼び出しなどで休日出勤の頻度も現場と比べると増えた・・・

ゴミ屋敷の掃除など、本来の業務とは違う仕事もこなさなければならず、現場の時よりストレスは掛かりますね (-_-;)

国の施策は課題からズレてる

国は、介護スタッフ不足を解消のため、介護スタッフの給与が上がっていく仕組みを作りをしている。

現場からすると、仕事量は特別変わらないので、ありがたい話しですよね。

現場介職員への加算は今後も新設されることが予想されるので、平均年収もその内ケアマネとトントンになると思うよ!

一方ケアマネは、介護ではなくマネジメントと位置付けているため、なかなか給与が上がりにくいのが実情・・・

ケアマネにも給料が上がる仕組みはあるが・・・

●特定事業所加算(3名以上の人員配置、困難ケース対応、24時間電話対応、年2回の研修会の開催など)

Ⅰ~Ⅲ・Aに分かれており、それぞれで算定用件と料金が異なる。(会社によって違うが、手当で約1~2万つく)

●認定調査(介護保険更新の時はケアマネが代行できる)

1回の調査で約3000円は貰えるが、会社によっては出ない場合もある

どちらも仕事量が増え、定時に上がれないことが多くなる

ケアマネにも、処遇改善加算の新設の議論はされていますが、毎回流れてるし!

いい職場を選ばないとケアマネが損をする!

ケアマネの事業所によっては、負担を掛けないため担当人数を制限したり、更新研修の費用を出してくれる会社もあります。

また、そういう会社はケアマネの人数も多いので、困難ケースも上司や同僚からのサポートも厚いです!

しかし、デイサービスや入所施設が併設している事業所は、デイサービスやショートステイ、病院などの送迎を手伝うこともあります。

送迎手当が付くわけではないので、時間と労力を損した気分になる

地域包括支援センター(以下包括)と併設の事業所だと、営業しなくても新規利用者をどんどん紹介してくれるので、少し仕事が減ります 笑

ケアマネ事業所の種類や選ぶポイント

ケアマネ事業所にも居宅ケアマネと施設ケアマネに分かれており、種類も分かれてるよ!

選びポイントは、何と言ってもケアマネが何名所属してるかが大事!

10名くらい居ると、24時間対応の当番も少なくなるし、相談相手もいっぱい居るので安心できるよ!

更新研修の費用を出してくれるのも重要!

約6万円の研修費用は、大きい出費になるので、費用を出してくれるのはホントありがたい 涙

だけど、その分異動を断れないとか、必ず主マネを取ることなど、制約もあるが・・・

包括と併設してるのも大きいポイント!

ケアマネは担当人数で給与が決まる会社が多いが、当然利用者を紹介してもらえないと担当が増えません…

新規利用者の獲得には包括に営業したり、病院、区役所からの依頼が多い。

この中でも圧倒的に紹介が多いのが包括!

包括と併設していない事業所は、包括に営業行くのも業務の一つになるよ。

しかし、包括と併設だと優先的に紹介してもらえるので営業は皆無だよ 笑

しかも、困難ケースの相談もできるし、場合によっては一緒に動いてくれるのも大きい!

事業所の種類
  • ケアマネ事業所単体(居宅)
  • 入所、通所施設と併設
  • ヘルパー事業所と併設
  • 地域包括支援センター(以下、包括)と併設
事業所選びのポイント
  • ケアマネの所属数 
  • 研修費用の負担してくれる
  • 包括と併設している

【結論】将来、独立したいならケアマネ。プライベートを大事にするなら現場

介護業界で独立を考えている方は、ケアマネがお勧め!

事務仕事がメインなため、主マネを取れば居宅事業所が立ち上げできます!

スケジュール調整も会社の都合を気にしなくていいので、自由時間も増えるよ 笑

ただし、緊急対応などフォローしてくれる人がいないので、休日でも電話が鳴ることが多くなると思います (-_-;)

一方、現場だと独立は厳しい…

入所施設や通所施設を立ち上げるという意味では立ち上げはできるかもし知れないが、運営側になるので現場の仕事との両立は困難・・・

もし、現場をやりたいなら、介護部長や介護主任を狙って給料アップした方がいいよ!

仕事量はシフト作成や会議が増えるくらいで、大きく増えることは無いし、何より手当が付く!

休日の電話や呼び出しも滅多に無いので、プライベートの時間も確保できますよ 笑

ケアマネの仕事

業務の範囲は、自宅訪問や書類作成、緊急時対応など多岐に渡る。

基本は一人で行う仕事なので、何かあれば休日に電話が鳴ることもしばしばある…

休日にも連絡が来ると、対応せざる得ないので気持ち的には休んだ気がしないことも度々ある (-_-;)

でも、長期休みや年末年始の休みは現場と比べると取りやすいので、家族との時間も増える!

訪問も調整次第は早めに終わらせて、残りの日数を副業や勉強などに回せます!

利用者の生活を支えるという意味では、サービス調整や緊急対応、家族や各関係機関から相談されるなど、頼られる存在です。

責任重要の仕事だが、利用者や家族の生活を支えるという意味では大きな役割を果たしているので、やりがいのある仕事なのは間違いない!

現場の仕事

チームで業務にあたるため、仲間と相談しながら仕事を進めることができる!

主な業務は、利用者の日常の介護(入浴、排泄、食事など)をするため、身体の疲労度はケアマネよりも高い

緊急の対応も部長、主任達と一緒に行い、他部署(看護、相談員)も連携しながら進めるので心強いよ 笑

しかし、現場では介護事故(転倒、誤嚥、誤薬など)があり、下手すれば利用者が亡くなることもあるので細心の注意が必要!

コロナやO157などが発生した場合は、終息に時間もかかり、職員も感染する可能性も高いのでとても大変

現場の仕事もとても責任が重い仕事ですが、利用者の笑顔や談笑など、一緒に過ごす時間は家族の次に多くなるので、利用者からの信頼も厚いよ。

スケジュール調整は自分ではできないが、希望休も月に2日くらいは出せるし、長期休暇も前もって上司と相談すれば取ることも可能なので、プライベートの時間も確保できる!

何より、休日出勤や休日に電話が鳴ることが稀なので、しっかり休めるよ

ケアマネと現場、どっちが向いてる?

ケアマネと現場に共通しているのが、傾聴とコミュニケーションが上手な人!

この二つができる人は、介護の仕事に向いてると思います。

ケアマネに向いている人
  • 傾聴が得意
  • 書類、数字に強い
  • 気持ちの切り替えが上手
  • コミュニケーション能力が高い
現場が向いている人
  • 身体を動かすのが好き
  • コミュニケーション能力が高い
  • 傾聴が得意

まとめ

福祉の世界では奉仕精神が重要視されますが、僕はそれが自己犠牲となっている場合が多いと感じています。

奉仕の精神は素晴らしいものですが、自分自身の健康や幸福を犠牲にしてまで続けるべきかどうかは慎重に考える必要があります。

これからケアマネを目指す方、もしくは現場に戻ろうと考えている方は、この仕事が自分にとって本当に適しているかどうかをよく考えてみてください。

仕事のやりがいや達成感を感じられる一方で、負担も大きい仕事です。自分自身の価値観やライフスタイルに合った選択をすることが大切だと思います。

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